その連載の3回目に、北海道の喜茂別町の無職男性(68)が、取り上げられていた。
以下引用してみる。
08年度は年金からの所得約170万円のうち、保険料27万円を支払った(65歳以上のため一部負担免除)。腰痛と糖尿病を抱え、治療費は月約1万9000円。医療向けの出費は年50万円に届く。
年間170万円の収入で、国保の保険料が27万円も取られると素直に読んでしまうのが、普通だろう。
だが年金の場合、所得=収入ではない。
この場合、65歳以上で年金の所得が170万円だとすると、収入にすると、290万円である。
公的年金等は、年金の収入金額から公的年金等控除額を差し引いて所得金額を計算する。
この記事は正確には、次のように書くべきではないか?
08年度は年金からの収入約290万円のうち、保険料27万円を支払った(65歳以上のため一部負担免除)。腰痛と糖尿病を抱え、治療費は月約1万9000円。医療向けの出費は年50万円に届く。
ところで年金が年額290万円というのは、現役時代どれぐらいの月収があれば貰えるものかとふっと疑問に思った。
社会保険庁のサイトで、年金の簡易試算ができるので、試しに昭和43年生まれで試算してみる。社会保険庁の参考情報によると私の年代の平均給与月額が27万円。大学卒業後から、40歳まで27万円として、その後30万円で計算する(38年加入)と、65歳から貰える年金は年間169万円。
・・・少ないね。
かなりがっかりなので、条件を少し変えて、40歳までは27万円、その後100万円の月収で試算。
・・・それでも、220万円にしかならない。
恐ろしくがっかりなので、また前提を変えて、40歳までは100万円、その後も100万円の月収で試算。
・・・それでも、275万円にしかならない。
40歳男性が、大卒後、38年間厚生年金に月額100万円で加入とてたとして試算しても、65歳から275万円にしかならないってどういう事?
国保より、年金の方が大問題だと思いますが・・・。
まあ、自営業者は厚生年金はもともと関係ないからどうでもいいですけどね。